ディオール(Dior)が、Maria Grazia Chiuri(マリア・グラツィア・キウリ)による<The Dior Autumn-Winter 2024-2025 Show>の映像を公開しました。

本コレクションでは、パリの「ミス ディオール」ブティックのオープン当時、新たな着こなしを刺激したフォルムや素材を讃えています。そうした新しい着こなしは多くの女性を結束させ、すべての女性たちに特別な魅力をまとわせました。マリア・グラツィア・キウリが愛するスカーフは、再び注目のアクセサリーとなっています。日々の生活で、仕事で、または旅先で活躍するスカーフは、調節がきき、コンパクトで、覆ったり包んだりできるほか、必要に応じて装飾として使うこともできます。ゆったりとしたラインを描く「A」ラインのようなシルエットは、動きやすさの新たな地平を拓き、女性の身体を閉じ込めることなく、その美しさを引き立てています。

色づかいはマルク・ボアンのカラーパレットを想起させるホワイト、オレンジ、ピンク、ネオングリーンで、色調はメイクアップに応じたものです。選りすぐりのアイテムはダブルフェースのカシミヤやギャバジン製で、リトルドレス、パンツ、コート、ジャケット、膝上丈のスカートなど、多彩なアイテムが登場します。Miss Diorシグネチャーは、ブルー、レッド、ブラウンなどのカラーパレットで彩られています。スタッズの代わりにビーズをあしらい、刺繍で大胆なインパクトを演出しています。 

モデルたちが、シャクンタラ・クルカルニが考案した装飾の中を歩きます。クルカルニは女性の身体と、さまざまな空間との関係を探求するインド人アーティストです。次々に披露されるルックが、多元的で自律的、多彩な女性らしさが放つ力強い輝きを伝え、「ミス ディオール」が象徴する自由なクリエイションの決定的瞬間を現代によみがえらせます。

ディオール公式サイトから引用

フランス・パリのチュイルリー公園で行われた2024-2025年秋冬プレタポルテ コレクションショー。今回の素晴らしいステージを担当したのは、1950年インド南部のカルナタカ州出身のムンバイ在住アーティストである「Shakuntala Kulkarni(シャクンタラ・クルカルニ)」です。彼女は絵画や版画の二次元空間から三次元の彫刻空間といった方法を用いてジェンダー問題・男女差別をアートで表現しています。

今回のショーで使用された作品は、2010年ごろからシリーズとして存在しています。しなやかで可変性のある材料、ラタンを使用してデザインされた甲冑は、クルカルニの身体の寸法に合わせて形作られ、元々は、彼女が住むムンバイの町を守ることを目的に、幼少期を過ごした場所や、よく訪れた想いの詰まった場所などで、甲冑を着て立ち続けるというものだったそうです。

クルカルニは自身の彫刻とともに、この映画のさまざまなエッセンスをキャンバスにプリントして披露しました。これらは、セットの構成要素を組み合わせることで、全体に遂行的な要素を与える役割を担っています。女性の身体に宿る闘う力を再発見することは、世界各地に普及しているニューステーマであり、女性解放運動をなぞった個人的、政治的、文化的な旅の重要なポイントです。この作品は女性の主観性に疑問を投げかけていますが、その対象は身体や、社会的・政治的な弱さのみではなく、何よりも、私たちが発展を続ける都市のスペースや社会システムに関する力に疑問を投げかけているのです。

ディオール公式サイトから引用

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