男は見た目ではない?いいえ、見た目です。接待・商談で「仕事ができる」と思われる見た目とは?

監修

高木渉 / Wataru Takaki

メンズ服のスペシャリスト、バイヤー

服飾職人として修行したのち、麻布テーラーの販売員として全国売上No.1の実績を持つ。その後スーパーバイザー・全店舗を担うマーチャンダイザーを務める。現在は「現場での販売」という原点に戻るため独立し、経営者として活躍中。



一見すると、みんな同じように見えるスーツ姿のビジネスマン。

しかし、取引先との商談や接待の場で、「この人、なんだか仕事ができそう」と感じる男性がいますよね。

その違いは、どこにあるのでしょうか。

高級ブランドのスーツや時計を身につけているからとは限りません。

実は、スーツのサイズ感や清潔感、着こなし、立ち居振る舞いといった「見た目」から受ける印象は想像以上に大きなものです。

特に、商談や会食、接待など、相手との信頼関係が重要になるビジネスシーンでは、第一印象がその後のコミュニケーションにも影響します。

例えば、

  • サイズの合わない、ヨレヨレの高級ブランドスーツを着ている人
  • 高級品ではなくても、シワがなく身体にきれいにフィットしたスーツを着ている人

あなたなら、どちらの人に好印象を持つでしょうか。

多くの人が後者を選ぶのではないでしょうか。

身だしなみにまで気を配れる人からは、「細かいところまで配慮できそう」「仕事も丁寧そう」という印象を受けます。

これは通常の商談だけでなく、取引先との会食や接待ゴルフなど、長い時間を一緒に過ごす接待の場では特に重要です。

高級な時計や財布が、“できる男”をつくるわけではありません。

大切なのは、相手やその場に合わせて装いを整えること。

そして、何よりも基本となるのが清潔感です。

あなたは大丈夫?まずは清潔感チェック

1.スーツやシャツにシワはありませんか?

スーツの肩に埃やフケが付いているビジネスマン、以外と多いです。

2.靴は汚れていませんか?

意外と見られているのが足元です。特に接待や会食では、座敷などで靴を脱ぐ可能性もあります。

3.髪の毛にワックスを付けすぎて、ギトギトしていませんか?

ワックスを付けすぎてベタついて見えないか、寝ぐせが残っていないかもチェックします。

4.スーツのサイズは自分の体にあっていますか?

数年前に購入したスーツをそのまま着ていませんか。体型の変化だけでなく、スーツのシルエットにも時代による変化があります。

5.シャツ、スーツ、ネクタイの柄はきちんとコーディネートできていますか?

柄を使いすぎると、落ち着きのない印象になることがあります。大切な商談や接待では、相手に安心感を与えるコーディネートを意識しましょう。

6.かばんにパンパンに持ち物をいれていませんか?

パンパンに膨らんだバッグは、せっかくスーツをきれいに着こなしていてもスマートさを損ねてしまいます。

いかがでしたか?

身だしなみを整えることは、単なるおしゃれではありません。

相手に不快感を与えないこと、そして相手への敬意を装いで示すことも、ビジネスマナーのひとつです。

接待で好印象を与えるスーツは「高級さ」よりサイズ感

ビジネスマンの装いで意外とできていないのが、自分の身体に合ったサイズのスーツを着ることです。

肩幅や袖丈が合っていなかったり、パンツが必要以上に細かったり、逆に全体が大きすぎたり。

どれほど高価なスーツでも、サイズが合っていなければ美しく見えません。

特に接待や商談では、自分がおしゃれだと思うかどうかだけではなく、相手からどのように見えるかという視点が重要です。

スーツは、ブランド以上にシルエットが重要なのです。

接待・ビジネスで差がつくスーツの着こなし3ステップ

スーツスタイルで大切なのは、ただ高価なものを身につけることではありません。

「誰と会うのか」「どのような場所へ行くのか」「自分は相手にどのような印象を与えたいのか」を考えて装うことが重要です。

ここからは、ビジネススーツの着こなしを3つのステップでご紹介します。

ステップ1:自分が何者なのかを表現する

スーツは、自分が何者なのかを表現するツールのひとつです。

特に商談や接待では、服装も含めて相手に自分自身を見られています。

逆にいえば、スーツを戦略的に着こなすことで、「信頼できる」「誠実そう」「仕事を任せられそう」といった印象をつくることもできます。

役職や業種、会う相手、場所などを考えながら、その日のスーツを選ぶことが大切です。

“人はその制服通りの人間になる”  
――ナポレオン・ボナパルト

ステップ2:正しく着る

スーツスタイルには明確なルールが存在します。特に重要な商談や接待では、奇抜なおしゃれをする前に、「正しく着る」事に徹底しましょう。

ジャケットの袖丈は合っているか。

スラックスの裾丈は適切か。

スーツがヨレていたり、生地に目立つテカリが出たりしていないか。

細身のシルエットが好みだからといって、身体のラインが出すぎるほど小さいスーツを選ぶと、ビジネスの場では不自然に見えることもあります。

また、着席時にはジャケットのボタンを外すなど、立ち居振る舞いまで含めてスーツの着こなしです。

接待では通常のオフィスとは異なる場所へ出向くことも多いため、その場に合わせた服装を意識しましょう。

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ステップ3:ファッションとして楽しむ

日本のビジネススーツは、制服としての要素が強く、個性の表現として楽しむことに欠けています。
「個性」はその人の「豊かさ」を象徴します。基本を押さえたうえで、ファッションとして楽しむ。この余裕を持つことが大事だと思うのです。

ここまで行きついた人は、その装いを見るだけで”余裕”と”知性”を垣間見ることができるでしょう。スーツ姿だけで「デキる男」を演出することが出来るのです。

ネクタイピンなどは全体的な着こなしのイメージを簡単に格上げできるでしょう。
お洒落で機能的な上、カフスボタンなどに比べ最初からあまり抵抗なく付けられるのもポイントです。

相手や場所への配慮を最優先にしながら、その範囲内でファッションを楽しむことが、大人のビジネススタイルです。

まとめ|仕事ができる男性は「相手からどう見えるか」を考えている

ビジネススーツの着こなしで意識したいポイントは、次の3つです。

  • 自分が何者なのかを表現する
  • 基本的なルールに沿って正しく着る
  • TPOを守りながらファッションを楽しむ

そして商談や接待では、もうひとつ重要な視点があります。

それが、「相手からどう見えるか」です。

清潔感のあるスーツ、磨かれた靴、整えられた髪型、そしてTPOに合った服装。

こうした一つひとつの積み重ねが、相手に安心感や信頼感を与えます。

高級ブランドで全身を固める必要はありません。

まずは清潔感と正しい着こなしを身につけ、そのうえで自分らしいスタイルを楽しんでみてはいかがでしょうか。