2025年7月9日 11時00分

一言コメント
ファッションジャーナリスト:ナミ伝統と歴史を香りで表現し、イタリアの美と文化を体感させる巧みな演出ですね。感性と歴史の融合に心惹かれます!!

サンタ・マリア・ノヴェッラが大阪・関西万博に
2025年4月13日から10月13日まで開催されている2025年大阪・関西万博に、イタリア、フィレンツェのアイデンティティが、香りによって表現されました。サンタ・マリア・ノヴェッラが、代表的な香り「ポプリ」でイタリア館のシアタールームを演出し、空間を長い歴史と優雅さ、そしてイタリアらしさあふれる香りで包みます。
イタリア館は、ルネサンス期の「理想都市」のイメージを現代的に再解釈し、イタリアの創造性と芸術性をたたえる空間としてデザインされました。人と自然の調和をテーマに、「芸術が生命を再生する」というコンセプトのもと、芸術・美・持続可能性を未来への力として表現しています。このイタリア館は来場者から高く評価され、数々の人気投票で首位に選ばれるなど、多くの注目を集めており、朝から長い列ができるほどの賑わいを見せています。
パビリオンの中心には音・動き・色彩で演出された木製の没入型シアターが置かれています。その空間を香りで彩るのが、サンタ・マリア・ノヴェッラの「ポプリ」です。「ポプリ」は象徴的かつ感覚的な存在として、香りという普遍的な言語を通じ、訪れる人々をイタリアの歴史や文化、エレガンスへと導きます。
サンタ・マリア・ノヴェッラの代表作、「ポプリ」はどんな香り?
「ポプリ」は、サンタ・マリア・ノヴェッラの中でも最も古い調香のひとつで、1743年、「殿下の鋳造所の秘密」という写本の中で「白い衣服の間に置く香り」として紹介されています。その調合は、サンタ・マリア・ノヴェッラのドミニコ会修道士たちによって生み出され、バラ、カーネーション、シナモン、アイリスの根など、季節ごとにフィレンツェの丘で採れた植物が使われました。原料の植物はインプルネータ産のテラコッタ壺で丁寧に熟成されていたといいます。現在でもこの秘密のレシピはブランドによって厳重に守られており、トスカーナの風景を語る唯一無二の“香りの物語”として受け継がれています。


ポプリアイテムのご紹介




公式サイト:https://jp.smnovella.com/
【サンタ・マリア・ノヴェッラについて】
サンタ・マリア・ノヴェッラ(公式名:オフィチーナ・プロフーモ・ファルマチェウティカ・ディ・サンタ・マリア・ノヴェッラ)は1221年にイタリア・フィレンツェにおけるドミニコ会修道院をそのルーツとして設立され、香水や化粧品、キャンドルなどのホームフレグランスのコレクションが高い評価を得てきました。800年を超える癒しの伝統はフィレンツェの優雅な歴史、文化と深く結びついています。現在34か国で300以上の店舗が展開され、世界で最も古い薬局として多くの人々に愛用されています。