presented by Urban Tie

あのときの言葉も、照れた笑顔も、きっと忘れない。
ネクタイピンは、ただのアクセサリーじゃない。
それは、想いをそっと託すための、小さな輝き。
恋人、夫婦、父と子——
さまざまな関係のなかで交わされる、贈る気持ちと受け取る気持ちを
現代を生きる人々のリアルな日常と共に描いた、連載エッセイ。
この連載は、「Urban Tie(アーバンタイ)」がお届けします。
日々を大切に生きるすべての人の胸元に、ほんの少しの誇りと遊び心を。
第一話:カチリ、で始まる一日~ネクタイピンは静かな決意~
朝、ビルの谷間を抜ける風がまだ少しひんやりとした季節。
駅からの道を歩きながら、頭の中で今日のスケジュールをなぞる。
商談に会議、そして夕方はクライアントとの会食。
息つく暇もなさそうな一日がもうすぐ始まる。
ふと立ち寄ったカフェの鏡の前で、身だしなみを整える。
ネクタイを結び直し、最後に胸元に、ネクタイピンを「カチリ」と留める。
たったそれだけの動作なのに、不思議と背筋が伸びる。
この音が、自分にスイッチを入れてくれるのだ。
ネクタイピンは、ただの飾りじゃない。
「今日も自分はビジネスの場に立っている」
そう、自分自身に言い聞かせる儀式のようなもの。

ある日、新卒の後輩が緊張した面持ちでプレゼンに臨んでいた。
ふと目に留まったのは、彼のシャツに添えられていた細身のシルバーピン。
「どうしたの、それ」と尋ねると、彼は少し照れたように笑った。
「兄からもらったんです。社会人になった記念にって」
たった一本のネクタイピンが、彼の背中をそっと押している。そう感じた瞬間だった。

ビジネスの世界は、数字や成果で語られる。
けれど、誰かがふと目にする所作の美しさが、信頼や人柄を伝えてくれることもある。
ネクタイピンは、そんな“見えない心構え”を静かに語るもの。
慌ただしい毎日の中で、自分らしさを失わないための小さな支え。
それは小さなディテールから始まるのかもしれない。
今日もまた、あの音から始まる。
「カチリ」
それは、自分だけの、静かな決意の音。
日々を大切に生きるすべての人の胸元に、ほんの少しの誇りと遊び心を。
Urban Tie(アーバンタイ)はそんな“スイッチ”となるネクタイピンを提案します。
Presented by Urban Tie
Urban Tie(アーバンタイ)はBOW RIVAN(ボウ リヴァン)が手掛けるネクタイピンブランドです。
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